ブリッジによる治療
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失った歯のブリッジに治療法の流れ
① | レントゲン検査などで、抜かなければいけない歯がある場合は麻酔をして抜歯を行います。その際、骨・歯肉の形態が改善するまで2〜3ヶ月位の歯肉の治りを待つ場合があります。 |
② | しっかりとした基礎づくりのため、プラークコントロールなどによる歯周病治療を行います。お口の中の環境を良くすることで、歯周組織の状態を安定化させることは装着したブリッジの品質の維持につながります。また、虫歯がある場合は、虫歯や根の治療を行います。 |
③ | ブリッジの土台の作成を行います。それと同時に仮歯を作成する場合があります。 大きな虫歯があって根の治療を行った場合は、ブリッジの土台となる歯を割れないようにするために補強が必要になります。ブリッジの土台となる歯には通常の1.5倍以上の力が加わります。特に奥歯は平均すると60kgもの力が加わり、1.5倍で90kgになります。そのため歯が割れないようにするための補強が必要となります。強化プラスチックや金属などで補強された土台が必要になります。 |
④ | ブリッジの歯型を取る。 ブリッジを作るために歯型をとって、石膏の模型を作ります。当院と連携している技巧所に作成していただきます。 |
⑤ | ブリッジを歯に接着する。 口の中でかみ合わせの調整、適合、歯の色・形の確認などを行い、問題がなければ接着します。また、接着せずに一定期間、仮付けして様子をみることもあります。完全に付けた後は外すことはできません。取るには削って壊す必要があります。 |
ブリッジの種類
- 保険診療の場合
前歯部は金属の上にプラスチックを乗せることで表面的には自然に見える冠になります。しかし金属アレルギーなどの影響による心配があります。また、表面のプラスチックは天然歯のような透過性はなく、汚れが付着しやすい・割れやすい・傷つきやすいなどの欠点があります。
臼歯部も同様に金属を使用した冠(銀色の歯)になります。笑ったときに金属色で黒く見えることがあります。 - ゴールドブリッジ(保険適用外)
金合金からなる冠です。適合精度がよいため虫歯になりにくく、また保険のものに比べ酸化しにくいため金属アレルギーなど血液への影響が少ないのが長所です。材料代が安定しないことと、見た目の派手な感じが短所です。 - メタルボンドセラミックブリッジ(保険適用外)
金属にセラミックを焼き付けたブリッジです。金合金を中心とした金属を使用しておりますので、保険のものに比べて適合精度がよく、また、酸化しにくいためアレルギーなどの影響が少ないです。将来歯肉がやせて下がってきてしまった際には、境目の金属が見えてしまうことがございますが、表面はセラミック素材ですので、汚れがつきにくく、黄色く変色する心配がありません。
後述のジルコニアを使用するジルコニアオールセラミックブリッジと比較すると、芯に金属を使用している分、材料代の安定性しないことと、透明度に欠けます。
最近では、こちらよりも次に記載するジルコニアオールセラミックブリッジが主流になってきております。 - ジルコニアオールセラミックブリッジ(保険適用外)
フレームにジルコニアを使用したブリッジです。材料の進歩により、金属を使用せずに十分な強度のある補綴ができるようになりました。最近ではメタルボンドセラミックスよりも、こちらが主に使用されるようになりました。